会話情報学分野

ii_ist_p_01日常生活のなかに精緻に埋め込まれ,精神生活の奥深いところまで関わりをもつようになってきた人工システムをよく理解し,さらに高度なものにしていくためには,人間・人工システム・環境の間の相互の働きかけ ― インタラクション ― という概念を視座の中心に据えることが有効である.本分野では,言語学,認知心理学,社会心理学,人工知能,ヒューマン・コンピュータ・インタラクションなどの,異なる学問領域に散在する豊富な知見や方法を情報学的な基盤の上で結びつけることによって,インタラクションの計測と分析,および,人間にとって自然なインタラクションをもたらす人工システムのデザイン,実装,評価に取り組んでいる.

教員

  • 准教授:中澤 篤志

研究内容

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実世界CSCW

日常生活における人間同士のインタラクションの記録を収集,組織化,共有して,個人の行動やグループの協調作業に役立てる過程を支援する知能情報システムの実現を目指す

会話情報学

人間にとって最も自然なコミュニケーション様式である会話という現象を理解し,会話の良さをもつコミュニケーションメディアと人工物の研究開発を行う

社会知のデザイン

社会の構成員の間の創造的なインタラクションを創発するコミュニケーションメディアを研究開発し,その有効性の評価手法を確立することを目指す

社会的人工物

人間社会の中で人間と共生し,人間に多様なサービスを提供できる人工物を実現するための原理と設計手法を掃除ロボットのようなプロトタイプの試作を通して実証的に研究する

インタラクションの理解と評価

人と人,人と人工物,人と環境の間のインタラクションを理解し,データの収集と分析を通して,知能情報システムの有効性を評価をする枠組みの定式化をめざした取り組みを行う

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研究室ウェブサイト

http://www.ii.ist.i.kyoto-u.ac.jp/