知能計算分野
人間の高次推論機構の一つである「帰納的な推論」の性質を解明し,またそれを用いて, 与えられたデータから適切な情報を取出すためのソフトウェア・システムを構築する研究を行っている.帰納的な推論とは, 観測された事実が与えられたとき, それらを説明する一般的な規則(仮説)を求める推論を指す. 例えば, 学習や発見などは帰納的な推論である.前提から必然的に認めざるをえない結論を導く演繹的な推論は, 数理論理学として形式化がなさている. そこで帰納推論に内在する論理性に着目し,それを数理論理学の手法を用いて定式化することで, 帰納推論の性質を解明する研究を行っている. この研究はデータ集合からの機械学習や知識発見などへの応用するだけなく,計算数学の基礎理論へと展開している.
教員
- 教授:山本 章博
- 助教:明石 望洋
研究内容
- 帰納的な推論を支える論理の構築
- 演繹推論を用いた帰納推論システムの構成
- 帰納論理の知識発見・仮説推論への応用
- 自己組織化
- 進化コンピュータ