シンポジウム「社会に役立つ数理工学」

日時: 2002年6月18日(火)午後1時〜4時30分
場所: 芝蘭会館2階研修室2
参加費: 無料 (コーヒーサービス付)

このシンポジウムは終了しました.多数の方々のご来聴ありがとうございました.

数理工学がどのように社会に役立つかについて,企業の第一線でご活躍の卒業生をお招きして話していただきます。いずれも学生を対象とした大変興味深い内容のお話です。数理工学を知るよい機会ですので,気軽にご参加下さい。

プログラム

1:00-1:10 数理工学コース長 挨拶
数理工学コース 高橋 豊 教授

1:10-2:10 「コミュニケーション科学と数理工学」
NTT(株)コミュニケーション科学基礎研究所 赤埴 淳一 氏

2:10-3:10 「メディアコミュニケーションシステムのQoS」
ソニー(株)ブロードバンドアプリケーション研究所 板倉 英三郎 氏

3:10-3:30 コーヒーブレイク

3:30-4:30 「交通(ITS)と数理工学」
松下通信工業(株)システムソリューションカンパニー 岩岡 浩一郎 氏

講演概要

「コミュニケーション科学と数理工学」

NTT(株)コミュニケーション科学基礎研究所 赤埴 淳一 氏

コミュニケーション科学とは, 理想的なコミュニケーションの実現を目指す新しい学問領域である. 本講演では,エージェントモデルや Semantic Web など,コミュニケーション科学に関する研究を紹介し,数理工学的な視点の重要性について述べる.

「メディアコミュニケーションシステムのQoS」

ソニー(株)ブロードバンドアプリケーション研究所 板倉 英三郎 氏

インターネットを活用してストリーミングやビデオコミュニケーションが盛んに利用されてきているが、インターネット経由では従来とは違った Quality of Service(品質)保証が必要となってくる。現在どのような問題があり、どのような取り組みをしているかを例をあげて紹介する。

「交通(ITS)と数理工学」

松下通信工業(株)システムソリューションカンパニー 岩岡 浩一郎 氏

交通問題に対する研究は昭和40年代より継続的に交通工学と呼ばれる分野で行なわれている。そのアプローチはいずれも交通状況を数理モデルでモデリングし、そのモデルの解を施策に反映しようとするものである。近年は、ITS(Intelligent Transportation Systems:高度道路交通システム)というシステムアーキテクチャが定義され、交通工学にIT技術を積極的に活用した取組みがなされて研究開発活動に一層拍車がかかっている。本講演では数理工学コースで学ぶ数理モデルの交通問題での活用事例を通じて、交通問題の解決に数理工学がいかに貢献しているかを紹介する。

 
会場の座席数が限られておりますので,参加希望者で案内状をお持ちの方は 申し込み欄を切り取り必要事項を記入して事前に京都大学工学部 情報学科事務室に御提出ください.案内状をお持ちでない場合には, aso@i.kyoto-u.ac.jp までメールでお申し込みください。当日になってからの 申し込みなしのご来聴も歓迎します.