H29年度数理工学シンポジウム
数理工学シンポジウムは,年に数回開催しております.
H29年度の数理工学シンポジウム
H29年度はシンポジウムを3回実施します.
1回目
日時:平成29年7月4日(火)午前10時30分~12時00分
場所:8号館講義室2
2回目
日時:平成29年7月11日(火)午前10時30分~12時00分
場所:8号館講義室2
3回目
日時:平成29年7月18日(火)午前10時30分~12時00分
場所:8号館講義室2
講演内容:
1回目(平成29年7月4日)
講演題目:「スマートでつながった社会実現にむけた数理工学の貢献」
講演概要:操縦者不要な車や航空機、再生可能エネルギーが大量に導入された電力網などがさかんにニュースメディアに取り上げられている。第4次産業革命では、スマートでつながった社会(smart and connected society)を実現するための技術革新が求められている。数理工学は、問題解決を図るための数理的手法を研究する学問分野として発展してきたが、新しい社会を実現させる基礎的な手法開発に大きく貢献できる分野である。この講演では、最適化、制御などの数理的手法がこのような変革に向けて取り組んでいることを事例を含めて議論していきたい。
2回目(平成29年7月11日)
講演者: 足立 進吾氏 (株式会社日立製作所 研究開発グループ システムイノベーションセンタ システムアーキテクチャ研究部)
講演者プロフィール:平成18年地球工学科卒業、平成20年数理工学専攻修士課程修了。同年,株式会社日立製作所入社。現在,同社研究開発グループシステムイノベーションセンタにおいて,水道向けシステム数理技術の研究開発に従事。電気学会会員,応用数理学会会員。主要論文は,「配水ポンプ施設のエネルギー特性のモデル化と水運用計画立案での活用」(日本水道協会 水道協会雑誌)。
講演題目:「数理工学の社会基盤システムでの応用」
講演概要:都市化の進行や技術進歩をはじめとする社会の潮流を受けて,エネルギー,交通,水など都市の社会基盤システムにおいても運営の効率化や利便性の向上などのさらなる高度化が求められている。社会基盤システムは,土木,機械,電気,情報等の各サブシステムから構成される。大規模で長期に渡り利用されるため,整備・維持に多大コストを要する。こうしたシステムの適切な設計・運用方法の導出には,数理工学の手法を応用したモデリング・最適化が重要となる。水道分野の事例を中心に,社会基盤システムにおける数理工学の応用を紹介する。
3回目(平成29年7月18日)
講演者: 西村 直樹氏(iCAD株式会社, 代表取締役社長)
講演者プロフィール:1977年 数理工学修士卒。1977年 富士通株式会社入社。超高性能ソフトウェア開発のために分社・独立を決意し、2010年 iCAD株式会社を設立。
講演題目:「こんな私に誰がした -世界最高速・高品質は数理から-」
講演概要:世界最高速かつ高品質のCADソフトウェアは数理工学のココロなしに実現できなかった。生涯現役を謳う技術者が、ソフトウェア開発現場での経験から数理の観点がほんまに役立つのかをちょっとオモロい内容で紹介する。