数理工学シンポジウム
数理工学シンポジウムは,年に数回開催しております.
R6年度の数理工学シンポジウム
R6年度はシンポジウムを2回実施します.
1回目
日時:令和6年7月9日(火)午前10時30分~12時00分
場所:吉田キャンパス 総合研究8号館NSホール
2回目
日時:令和6年7月16日(火)午前10時30分~12時00分
場所:吉田キャンパス 総合研究8号館NSホール
講演内容:
1回目(令和6年7月9日)
講演者: 濱屋 政志 氏(オムロンサイニックエックス株式会社)
プロフィール: 2019 年大阪大学大学院生命機能研究科修了、博士(工学)。2019 年 4 月より、オムロンサイニックエックス株式会社にシニアリサーチャーとして入社。2024 年4 月より、同社プリンシパルインベスティゲーター。ロボット運動学習に関する研究に従事。
IEEE、日本ロボット学会に所属。
講演題目: 「柔軟な身体や触覚を活用したロボットの運動学習と数理工学」
(概要)
人にとって簡単な動作でも、ロボットにとっては難しい作業が数多くあります。例えば、接触を伴う作業では、ロボットが力加減を誤ると、簡単に作業環境を壊してしまいます。また、作業のバリエーションにロボットがうまく適応する必要があり、あらゆる状況を想定して人手でプログラミングするのは極めて困難です。このような課題に対し、我々は、安全に環境と接触する、柔軟な身体や触覚を持つロボットを使用し、ロボットが自律的に様々な環境に適応するための運動学習に関する研究を行っています。本講演では、機械学習や強化学習を使用したロボットの運動学習と数理工学の関連性を説明し、工場における部品組立、科学実験自律化、調理などの応用に向けた我々の研究事例を紹介します。
2回目(令和6年7月16日)
講演者: 荒木 翔 氏(ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社)
プロフィール: 2014 年京都大学大学院情報学研究科修士課程修了。修了後、富士通株式会社、株式会社ゲームフリークを経て、現在、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社に勤務。2021 年 3 月に京都大学大学院情報学研究科 博士(情報学)を取得。
講演題目: 「ゲームの数理工学」
(概要)
今日多くの人々に遊ばれているコンピュータゲームについて、古典的なゲームとの違いをゲームの構成要素ごとに分解して考察する。各構成要素毎に、それをコンピュータで実現する手法について解説したのち、ゲームの開発過程における諸問題とそれに対する数理工学的なアプローチを実例を用いて紹介する。最後に、現在のゲーム業界の情勢と、その中で数理工学が担う役割について述べる。
過去に開催されたシンポジウムは,以下の通りです.
- 数理工学40周年 記念シンポジウム ・記念パーティー(平成11年11月20日)
- ミニ・シンポジウム「卒業生が語る数理工学」(平成12年6月19日)
- ミニ・シンポジウム「社会に役立つ数理工学−卒業生の視点から−」(平成13年9月28日)
- シンポジウム「社会に役立つ数理工学」(平成14年6月18日)
- ミニ・シンポジウム「設備診断技術の現状と数理工学」 (平成14年10月4日)
- シンポジウム「近未来の数理工学」 (平成15年6月18日)
- シンポジウム「マネジメントの数理工学」 (平成16年6月18日)(写真はこちら)
- シンポジウム「技術の数理工学」 (平成18年1月20日)(写真はこちら)
- シンポジウム「ビジネスへ向けての数理工学」(平成19年1月19日)(写真はこちら)
- シンポジウム「広がりをみせる数理工学」(平成19年6月18日)
- シンポジウム「数理工学が拓く技術の世界」(平成20年6月18日)
- シンポジウム「社会と数理工学」(平成22年6月18日)
- H23年度数理工学シンポジウム(平成23年7月19日)
- H24年度数理工学シンポジウム(平成24年7月3日、10日)
- H25年度数理工学シンポジウム(平成25年7月8日、16日)
- H27年度数理工学シンポジウム(平成27年7月14日、28日)
- H29年度数理工学シンポジウム(平成29年7月4日、11日、18日)
- H30年度数理工学シンポジウム(平成30年7月3日、10日)
- R1年度数理工学シンポジウム(令和1年7月9日、16日)
- R2年度数理工学シンポジウム(令和2年7月14日、21日)
- R3年度数理工学シンポジウム(令和3年7月13日、20日)
- R4年度数理工学シンポジウム(令和4年7月12日)
- R5年度数理工学シンポジウム(令和5年7月4日、13日)
以下の写真は,「ビジネスに向けての数理工学」 (平成19年1月19日)の様子です.