数理工学シンポジウム

数理工学シンポジウムは,年に数回開催しております.

R5年度の数理工学シンポジウム

R5年度はシンポジウムを2回実施します.

1回目
日時:令和5年7月4日(火)午前10時30分~12時00分
場所:吉田キャンパス 総合研究8号館NSホール

2回目
日時:令和5年7月11日(火)午前10時30分~12時00分
場所:吉田キャンパス 総合研究8号館NSホール

講演内容:

1回目(令和5年7月4日)

講演者: 伊藤 洋 氏 (日立製作所)
プロフィール: 2015年システム科学専攻修士課程修了、同年(株)日立製作所に入社。研究開発グループロボティクス研究部にて、深層学習を用いたロボット動作生成に関する研究に従事。早稲田大学尾形哲也研究室との共同研究を通じてアカデミックな観点で研究を推進する傍ら、企業研究者としてロボットの社会実装に向けた技術開発を行う。2022年博士(工学)取得、同年早稲田大学次席研究員兼務開始。日本機械学会、日本ロボット学会、計測自動制御学会の会員。
講演題目: 「深層予測学習を用いたロボットの知能化と数理工学」
(概要)
人の作業を支援・代替する知能ロボットを実現するには、物体認識や動作計画など、あらゆる要素技術の精緻化と高度な機能統合が必要になります。本発表では、「身体性知能」を実現するための深層予測学習の概要と数理工学の関係、そして実ロボットへの適用事例について紹介します。

2回目(令和5年7月11日)

講演者: 今道貴司 氏 (日本IBM東京基礎研究所)
プロフィール: 2004年京都大学工学部情報学科卒業、2006年京都大学院情報学研究科数理工学専攻修士課程修了、2009年同博士後期課程修了。同年日本アイ・ビー・エム株式会社入社、東京基礎研究所に配属。2014-2016年IBM Research - Brazilに海外赴任。専門は組合せ最適化。近年は量子回路の最適化や変分量子アルゴリズムの高速化の研究などに従事するとともに量子コンピューター向けオープンソースライブラリのQiskitの開発にも貢献。
講演題目: 「数理工学と量子コンピューター」
(概要)
近年クラウド経由で量子コンピューターの実機が利用可能になり、ライブラリの種類も増えてきたため、量子コンピューター用のプログラムの実装と実験が容易になってきています。しかし、現在利用可能な量子コンピュータは雑音の影響で実行結果に誤差を含んでいたり、量子ビット数があまり多くなかったりといった制限があります。そのため、この制限の中でいかに量子コンピューターを有効に使うかという研究が盛んに行われています。本講演では、この問題と数理工学の関連を紹介します。また、講演者は学生時代に競技プログラミングに取り組んでいたため、それと研究活動の関連についても紹介します。


過去に開催されたシンポジウムは,以下の通りです.

以下の写真は,「ビジネスに向けての数理工学」 (平成19年1月19日)の様子です.

シンポジウム「ビジネスへ向けての数理工学」写真1 シンポジウム「ビジネスへ向けての数理工学」写真2

シンポジウム「ビジネスへ向けての数理工学」写真4 シンポジウム「ビジネスへ向けての数理工学」写真6